龍太郎一味のご無体な学園生活
そんな事を繰り返しながらの天神学園三年目。

和音は絶望の事実を主治医に告げられる。

『これ以上の左手の回復は望めない』

寧ろ、バイオリンをまた弾けるようになった事が奇跡だったのだ。

神経が切れ、指を動かす事さえ儘ならなかった事を思えば、今の回復ぶりで良しとすべき。

天才バイオリニストは、中学時代の音色に追いつく事なく、天神学園卒業を迎える。

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