スキ×スキ=ダイスキ☆
観覧車の中。
一番上。
「なぁ、志織。」
「ん?」
綾人は一呼吸おいてから言った。
「・・・土井志織っていい名前だと思わね???」
「・・・え?」
「オレと結婚しろ。」
結婚しろ。
結婚しろ。
結婚しろ。
綾人の声が頭の中で鳴り響く。
「・・・・・・・・・・・命令口調。」
「こんだけ、間合いあってそれかよ!?」
「ごめん。混乱してて・・・。」
そう言うと、少し笑った後真剣に言った。
「オレは本気だ。」
そう言ってポケットから取り出したのは、小さな箱。
中には私がとても選びそうな指輪が入っていた。