白雪姫と野獣たち
タイトル未編集

美しい白雪姫

その少女は


美しい。


誰もが見とれる美女。


名前は―――


三日月玲。


少女にピッタリの名前だ。



――――・・・。



「おはよぉ!!玲!!今日も可愛いねっ」

「おはよ。」

ちがう。


私、三日月玲はブスだ。


皆可愛いとか、


綺麗だねとか言ってるけど、


内心ブスだと思ってる。


たぶん・・・。



「私可愛くないよ。」



「はぁ?まだ言ってんの?」



「だって、本当だし・・・。」



「だ、か、らっ!!玲は可愛いの。人間国宝級に可愛いの!!」



「そうですかー。分かりましたー。」



「流すな~~~~~っっ!!」



「ごめんごめんっ」



私何かが可愛いはずなんてない。





絶対。




絶対に―――。




だって、あんな事があったんだもん。



まだ、誰にも言えないけど。



いつかは誰かに打ち明けたいと思ってる。



私の過去。



―――――・・・。

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