春の風 舞い散る桜 奏でる音楽
休み時間、
黒澤花音の周りには、
たんさん人が集まった。

「ねぇねぇ、花音って呼んでいい??」

「黒澤って可愛いよなぁ。彼氏とかいんの?」

「絶対いるよなー。
こんな可愛いヤツに彼氏いないほうが、おかしいって!!」

黒澤花音は、
笑顔で受け答えしていた。

「俺も行ってこよっ」

飛鳥も黒澤花音のところへ行った。

「黒澤花音…かぁ…」

俺は意味もなく、溜め息をついた。


「おい、田島ぁー!!」

えっと…コイツは……あぁ

「なに、相坂?」

「斗真でいいって。
香坂が呼んでたぞ。職員室に来いって。」

「香坂が?
…はぁ…めんどくせぇ。
サンキューな、斗真。」

俺は斗真にお礼を言って、
教室を出た。
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