モテ期なんていりません!!!
ピカピカ入学式にならなかった不幸少女
「では、おじ様 おば様
行ってまいります」
深々とお辞儀をする女こと、
私:椎名桃里 16歳。
今、毎朝恒例の
[両親に感謝の一礼]
をやっているところ。
すると向こうの二人は声を揃えて笑顔で言う、
『いってらっしゃい、気を付けて』
って。
え?
何で家族なのにこんな堅っ苦しいのかって?
何で両親なのにおじ様おば様って呼んでいるのかって?
うーん、
本当の親でないのは確かなんだけど・・・・
それはまた別のお話。
よしでは、
両親が居る堅苦しい屋敷から出たところで!!
う~ん!
と声を出してのびをしてみる。
やっぱシャバの空気は美味しいわぁ。
いやだってさ、
家の中じゃ、
自由になれている気がしないんだもの。
あのキッツイおば様のビーム食らうのが
痛いのなんのって。
あんなの冷や汗どころじゃないからね、
普通は。
普通はあれ食らうと、
夢に出てくるくらいおぞましいからね。
んーまあ、
気持ち切り替えて学校へ行きますか!
今日の1限目が、
確か国語・・・か。
文字を並べたり、
書いたりするのは割と好きだから、
国語も嫌いではない。
うふふ、
学校に行けば
国語が待っているわ☆
見てらっしゃい、
国語ちゃん!!
あんたのそのプライド、
ズタズタにしてやるっーーーー
ってうわ、最悪。