モテ期なんていりません!!!



「・・・・なにしてんの、
お前。」

まるで、
汚物を見るかのような顔をして
私に冷たい言葉を投げつけてくるのは
藤宮東矢。


小さい頃から、
なにかといつも近くに居るこの馬鹿。


顔はかなり男前なのに・・・・


「一人演技とかさっむー、
お前女ですか?」


口を開けばいつもこんな感じ。


「黙ってろよこのタコ!」


先っちょがはねてて、
たこさんヘアーだからタコ!!


あー、私ネーミングセンス良過ぎ。


「これはタコじゃねーんだよっ!」


バシッ。


いったぁーーい!
ヤツの鞄が私の頭を直撃。
てかこれ重すぎでしょ。


「アンタ、
普段勉強なんてしないくせして
何入ってんの?あ、エロ本ね」


バシッ。


だから痛いんだよタコ!


「ちっげーよ、ばぁか。
俺は現実で満たされてるから、
そんなの必要ないの。
分かるー?万年2位の椎名さん」


カッコーーンッ。
(因みにこれはローファーの先っちょ)


「いってぇぇーーーー!!」


フンッ、
私の中の禁句ワードを言うからだ!
この変態タコ。


「アンタ万年平均に言われたかねーよ!!
1位でもないくせに!」


まったく、立場わきまえろ!

・・・でも学年でずーっと2位なのはホント。

いつもいつも私なりには頑張っているつもりなんだけどね?

中々思い通りにいかないのが現実なんですよねー。

あーやば。
久々に悲しくなったよ、なんたって万年2位なんてのは禁句ワードなんだからね!!

「・・・あ?何睨み効かせてんだブっってぇえーーー!!!」








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