ヤコとYシャツとマサくん
「うりゃ~‼」
帯をくるくるとやる。
くるくると。
「あ~れ~‼お代官様~‼」
くるくると回るヤコさん。
がっしりと腕に抱き抱えると、熱い口づけを落とす。
しばらくぶりの燃えるようなキス。
導火線に火がついた。
その先に待っているのは、ダイナマイトだったけれどね。
「ね、ヤコさん」
「ん?」
「これ」
「ん?」
「たまには良くない?」
「んんっ⁉」
驚いて目を見開くヤコさん。
俺はニッコリ笑って、ヤコさんの後ろに回り込んだ。
「こういうのも燃えるはず」
そう言って、縛った。
帯紐で、ヤコさんの手を縛った。
「ヤコ姫、観念されよ」
お代官様は、耳元で妖しく囁いたのだった…。