ヤコとYシャツとマサくん
だいぶ体が温まってきた。
そして心も。
「ヤコさんはヤコさんだよ。背なんて関係ない」
「でも、でも可愛らしいっていうか、女の子っぽいほうがいいでしょ?」
「ヤコさんは可愛らしいし、女の子っぽいよ」
「キマより?」
「…」
「ユマより?」
「…」
困り顔のマサくん。
ココアを飲み干して大きく息をつくと、どこかへ電話をし始めた。
なんだ?なんだなんだ?
「もう酔いは覚めた?」
「…うん」
「じゃ、行くよ」
「どこへ?」
「それは着いてのお楽しみ」
お楽しみ?
それは楽しいサプライズ的なことよね?
マサくん、
信じていいんだよね?