【完結】キスからはじまる恋。
「は?どうした彩音?」
「なんで服着てないの……!?」
「なんでって、いつも俺はそうだけど?」
「………っ!」
上半身裸の状態でいられると、どういう反応をしていいのかわからない。
ましてや、好きな人を目の前にして、顔が赤くならない訳がない。
「彩音、お前顔真っ赤だな?」
「だ、誰のせいっ………!」
「まぁでも、そういうとこもカワイイよ」
そう言って大夢は、わたしの唇を奪ったのだった。
思わず目を閉じて、わたしは大夢のガッチリした背中に腕を回していた。
「……っん、ちょ、えっ、ひ、大夢………!?」
「よいしょ」
大夢はわたしをお姫様抱っこして抱き上げると、そのまま部屋へと歩きだした。