【完結】キスからはじまる恋。




「……ごめん。ちょっと、考えさせて……」



あたしはその日、家に帰ってからもずっと、アイツのことを思い浮かべていた。 
最初にファーストキスを奪われた時、とんだクズ野郎だと思っていたのに……。




あの日のキスから、あたしの心は揺れ動いていた。
アイツのこと、大キライなはずなのにって……。




「あ~もう!邪魔しないで……!」



あたしの心の中はを引っかき回す厄介な男。
あんなに何回もキスしてくるくせに、だんだん……。
あたしの心を揺れ動かす、存在になっている。




「……あーもう、わかんないよ」
 


あたし一体、どうすればいい?
ーーーアイツ、あたしのこと、本当に好きなのかな?



からかわれてるだけってこともあるし、あまり信じない方がいいのかなって、思ってしまう。



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