【完結】キスからはじまる恋。
帰ってきた答えは、意外なものだった。
絶対、ムリだと思った……。
「……嬉しい」
思わず、本音が漏れてしまった。
「勘違いしないでね。……付き合ってないのに、この前みたくキス、されても困るから、付き合ってあげるんだから」
「……なに。それってオレのこと、好きってこと?」
「はぁ?何言ってんの?……違うから!」
彩音はそのまま早足で行ってしまった。
「……え?付き合ってくれるってことで、いいのか?」
それはつまり、オレの彼女ってことでいいんだよね?
アイツ……。全然素直じゃねぇ……。
゛付き合ってあげる゛って言われたし。
アイツなりに、よく考えた結果なのかもしれないけど、ちょっと上から目線で悔しかった。