【完結】キスからはじまる恋。
Kiss3〜認めたくない気持ち〜
「……好きだ」
ーーーそう言われた時、心の奥にある何かが、渦くのが分かった。
この感情は、一体なんなのか、知りたくてしょうがなかった。
次の日の放課後、図書委員の集まりがあって、あたしは視聴覚室にいた。
大夢にラインで゙集まりあるから、先帰ってでと、送ると。
゙終わるまで待ってる゙と、すぐに一言返信がきた。
なんで……。
いつも待ってるって言うの……。
バカじゃないの……。
いつも大夢は、あたしのこと振り回す。
委員会が終わり、帰る準備をしていると……。
「……彩音」
「きゃっ……!」
また後ろから抱きしめられた。
いつもそう、ふいに抱き締めてくる。
「……ちょ、ちょっと……」
なんで抱き締められるの?