【完結】キスからはじまる恋。
「そうだね。たこ焼き、食べたい」
オレたちはその後、短い時間だけど、たこ焼きデートを楽しんだ。
おいしいたこ焼きを食べて、綾音はご満悦なようだった。
「……ねぇ、大夢」
「ん?なんだ?」
「……あたし、あれ、ほしい」
「ん?あれか?」
「うん。あれ、カワイイ……」
彩音が指差したのは、カワイイクマのキーホルダーだった。
クマ、好きなのか?
「……ほしいのか?クマ」
「うん。カワイイ……」
「……ちょっと待ってろ」
「え?ちょ、大夢……!」
オレはさっきカワイイと言っていたクマを手に持ち、レジへと向かった。
……よく見るとこのクマ、彩音に似てる。
お会計を済ませ、彩音の所へ向かう。
「彩音、はい」
「あ、クマ……!」