【完結】キスからはじまる恋。
「もうあたしに二度と近付かないで!さよなら!!」
あたしはカバンを持ってそのまま図書室を出た。
もう!なんなのアイツ!
ほんとにクズ野郎!!クズすぎる……!!
その日はアイツのせいで、もうずっとイライラが止まらなかった。
ーーーーー…
ってなわけで、あたしはアイツのことがとことんキライになった。
それからというもの、アイツの姿を見かけては、その度にアイツの顔を思い出してしまうのであった。
あ~もう!
いちいちあたしの視界に入らないでほしいんだけど……!
「……!?」
サイアク。今、完全に目が合った……!
あ~もう!なんなのほんと!!
「……はぁ」
ため息をつき、図書委員の仕事があるため、図書室へと向かう。
そしてその途中で、それは起きた……。