【完結】キスからはじまる恋。
「ねぇ?迷っちゃうよね?」
「そうだなぁ。俺はフルーツにしようかな」
「いいね。フルーツ美味しそう!」
「おまえはなににする?」
「うーん……あ、これにする。マンゴークリーム。美味しそう」
「お、いいね。これにしよう」
「うん」
あたしたちはクレープを持ち帰りで注文して、ショッピングモールを出たあとに、近くの公園のベンチに座った。
袋からクレープを出し、一口食べた。
「うん、美味しい」
「彩音、これもうまい」
「ほんと?一口ほしい」
「オレもそれ、一口ほしい」
「いいよ。はい」
食べさせてあげると、うまいと言って唇に付いたクリームを指ですくった。
「どっちも美味しいね。幸せだ〜」