【完結】キスからはじまる恋。
「彩音、中庭行かねぇ?」
「うん。いいよ!行こう」
中庭でお弁当を食べるのが、最近のオレたちの日課になっている。
彩音はお弁当で、オレは購買のパンとかだけど。
「いただきます」
お弁当を食べている時、彩音がポツリと言った。
「……大夢、あのね」
「ん?どうした?」
「……今朝ね、その、斎藤くんに……」
「斎藤?アイツがどうかしたか?」
「こ、告白……された……」
やっぱり、斎藤が言っていた通りだ。
告白、ほんとにしてたんだな。
「……知ってる。オレ、斎藤から直接言われたから」
「えっ……!」
「まぁ、フッたんだろ?アイツのこと」
「うん。ちょっと、罪悪感はあったけど……」