彼と夕日に恋をした。
それから。


三ヶ月はあっという間だった。


時計の針は、悪戯に時を刻む。


日にちは、槍の様に早く進む。


駅のホームには、クラスの皆が。


「嫁さんおるんやから浮気すんなよ!!」


「そんなんしたらアタシが蹴り飛ばす!!!」


「アンタ黒帯やろ、シャレにならんわ」


皆は口々に言うけれど、誰ひとり、サヨナラ。は言わなかった。
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