彼と夕日に恋をした。
ガタッ!!!!


プシュー。


私の以上なスライディングに、電車に乗ってる車掌さんが扉をすんでのところで開けてくれた。


私はもはや飛んでいたから、彼に飛び掛かる体制に。


「うおっ!!!???」


「きゃあッ!!!!」


彼は、半ば倒れ込むように私を抱き留めた。


「…なんで??」


彼は、私を離して肩を掴み低いトーンで私に問い掛ける。


いつになく怒っているみたいで恐かった。


彼は、私に来てほしくなかったのだろうか。


彼にとって私は荷物でしかないのだろうか。


そう思うと涙が視界を阻んだ。


「なんなん!?アンタ急にどっか行くとか言って!!!約束、覚えてないん!!??約束、護りに来たらアカンの!?私…私…私…」


そっから、うまく言葉が紡げない。


涙はとめどなく溢れるのに。


嗚咽がさらに私から言葉を奪う。


「ハハ…おまえ…俺がおまえが来たからって怒ってると思ったん??」


彼の表情にはいつもの笑顔。


彼の以外な反応に対し私は固まってしまった。


「え…そう…ひぐっ、やけど…んぐっ」


急に彼の大きな掌が私の頭を撫でる。


これだけでも、幸せだった。
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