彼と夕日に恋をした。
翌日。


HRを終え、やっと帰れると思っていた時。


途端に雨が降り出して。


私は靴箱玄関で足止めをくらうハメに。


ザァザァと雨音は、激しくなるばかり。


それと共にため息も漏れるばかり。


いい加減立ち尽くすのも、足が痛くなってきた。


昨日みたいに、彼が私の前にいて…


昨日みたいに、綺麗な夕日は…


見れないのだろうか。


昨日の事を思い出すと、


頬が朱に染まると同時に、熱をもってしまう。


これまた同時に、もう何度目かわからない感情の入り混じったため息がまた漏れる。


昨日の出来事が幻のようだった。
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