彼と夕日に恋をした。

私はその笑い声のせいで余計に顔が朱にだんだんと染まってしまう。


でも、夕日が私の頬が朱に染まるのを見えにくくしてくれた。


やっぱり頬に熱は篭るが。


「…何で、笑ったの??」


腹を抱えてケラケラ笑う彼に初めてかけた言葉が…コレ。


変な出会いだな。


彼は涙目までしながら、こう答えた。


「鼻歌…音痴だな。」


と言うとまた吹き出す彼。


やっぱり人懐こい彼だからか、私は気負う事なく彼と話せた。


「う…うっさい!!!」


そんな事言われて傷つくけど…。


反面、嬉しさもこみあげてくる。


綺麗な夕日を見れたから??


…………違う。


綺麗な虹を見れたから??


…………違う。


きっと、彼と初めて話せたから。


きっと、彼と一緒に居るから。


きっと−−−−−−−−−−−−−。