初恋
9
その日、家に帰ると親の転勤が決まったことを聞かされた。
神奈川。
となりの県だ。
学校は今のところで卒業できることになった。
お父さんだけが先に神奈川にいく。
中学校からはぼくも神奈川だ。
また、友達と離れることになるのか。
ぼくは小澤に一番に電話した。
「神奈川なら近いから、電車で遊びに行くよ」
と言ってくれた。
たしかに、電車なら小学生だって旅できる距離だ。
この距離なら・・・
「藤富にだってすぐ会いに来れるぞ」
「な、何言ってンだ!」
電話の向こうで茶化す小澤。
図星をつかれてぼくの声は裏返ってしまった。
かっこ悪。
でも、小澤のお陰で沈んだ気持ちが少し楽になった。
小澤とはずっと友達でいたい。
神奈川。
となりの県だ。
学校は今のところで卒業できることになった。
お父さんだけが先に神奈川にいく。
中学校からはぼくも神奈川だ。
また、友達と離れることになるのか。
ぼくは小澤に一番に電話した。
「神奈川なら近いから、電車で遊びに行くよ」
と言ってくれた。
たしかに、電車なら小学生だって旅できる距離だ。
この距離なら・・・
「藤富にだってすぐ会いに来れるぞ」
「な、何言ってンだ!」
電話の向こうで茶化す小澤。
図星をつかれてぼくの声は裏返ってしまった。
かっこ悪。
でも、小澤のお陰で沈んだ気持ちが少し楽になった。
小澤とはずっと友達でいたい。