あなたの体温で癒して・・・②
「どうしたんだい、美晴ちゃん?」

心配そうに訪ねられ、

心配かけまいと、

必死に笑顔を作った。

「な、何でもあ「美晴?」

・・・


何でもないと言おうとしたのに、

・・・

私の名を呼ぶ声に、

かき消されてしまった。

・・・

「知り合い?」

また尋ねられたが、

「ま、まさか・・・

人違い・・だと思いますよ」


「でも、美晴ちゃんの名前」


「大川さん、行きましょう」

・・・

私は必死に説得し、

歩き出した。

・・・

この幸せの空間に、

現れてなんてほしくなかった・・・

・・・

ねぇ、なんでここにいるのよ。

…亮。
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