あなたの体温で癒して・・・②
・・・

私は目線を逸らして、

亮の横を通り過ぎようとした。

「待って、美晴」

「離して」

・・・

腕を掴まれ、

私は必死にその手を払いのけた。

「5分でいい、

話をさせてくれ」


「イヤ、一秒だって

一緒にいたくない」

・・・

私は早歩きで、

診療所に入っていく。

・・・

「美晴に謝りたくて」

「・・・」

・・・

何を今更・・・

震える体をしっかり両腕で抱きしめ、

亮の前から姿を消した。

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