あなたの体温で癒して・・・②
・・・

オレは、

もう一度抱きしめて、

問いかけた。

「本当に、何もなかった?」

「うん・・もちろん」

「・・・そうか。

美晴がそう言うなら、何も言わない。

でも、何か言いたくなったら、

いつでも聞くから・・・

わかった?」

・・・

優しい口調でそう言えば、

キュッと唇を結んで、

オレを抱きしめ返した。

・・・

何かあったのは明らか。

・・・

でも、

美晴が言いたくないなら、

オレは何も聞かない。

ただ傍で、

美晴を見守るほかないから・・・

・・・

君が助けを求めたら、

何を放り出しても、

走って駆け付けるから・・・
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