あなたの体温で癒して・・・②
そう言った佐久間は、

美晴に深々と頭を下げた。

・・・

しばらくその光景を見ていた美晴。

・・・

オレはそれを見守り続けた。

・・・

「・・亮。

私はあなたがしたこと、

ずっと許せないと思う・・・

でも、あなたと付き合っていた時は、

ちゃんとあなたの事が好きだった。

あなたの犯した罪、

もう二度と、犯さないようにして。

私みたいに傷つく子が出ないように」

・・・

そう言いきった美晴は、

オレの手を引っ張った。

・・・

佐久間は俺達の背中を、

ただ見つめていた。

・・・

これで、

美晴は前に進めるだろうか・・・
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