あなたの体温で癒して・・・②
・・・

あれからどれくらい経ったんだろう。

目が覚めた私は、

ゆっくりと目を開けた。

・・・

左腕には、

24時間継続で行くよう、

機械で固定された点滴。

・・・

右手には、

温かなぬくもりを感じ、

右側を見た。

「・・孝明」

・・・

私の顔を見て、

安堵のため息をついた孝明。

「このまま、

目を覚まさないんじゃないかと

気が気じゃなかった」

そう言って私を優しく抱きしめる。

・・・

「赤ちゃん・・は?」

私の質問に、

孝明はお腹を指差した。

「触ってごらん」

・・・

恐る恐るお腹に触れた。
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