あなたの体温で癒して・・・②
・・・

確かにここに来る前は、

美晴の事もあって、

色んな病院をあたってみた。

・・・

なかなかおもうような所に出会えず、

この島行きを決めた。

・・・

色々と不便なとこもあるが、

医者として、

ここにいる意義を、

この1年で見出せた。

・・・

だから、

今更大きな病院で働くなど、

これっぽっちも考えていない。

・・・

この島の人たちと、

美晴がいれば、

他に何もいらないとさえ思う。

「颯太。

悪いが、オレはここが好きだし、

この診療所を離れるつもりはない。

だから、この話はなかったことにしてくれ」


オレの答えに、

大きなため息をついた颯太。

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