あなたの体温で癒して・・・②
・・・

「おかえりなさい。

思ったより遅かったのね?」

・・・

指輪のことなど知らない美晴。


「ゴメン、仕事が長引いて」

オレは咄嗟にそう言った。


「そう、お疲れ様でした」

「今日は、変わったことなかった?」

「うん、何もなかったよ。

一つ言うなら・・・」

・・・

そう言って、

オレのスーツの裾を

軽く掴んだ。


「美晴?」

「孝明がいなくて、

寂しかった・・・かな?」


そう言って微笑んだ美晴。

・・・

なんで、

そんな可愛い事を、

簡単に言えちゃうんだ?

・・・

オレはたまらなくなって、

美晴を抱き寄せ、

熱いキスをした。
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