あなたの体温で癒して・・・②
・・・

「孝明の気持ちはそれで全部?」

「そうだよ。

後は、美晴がこの話を聞いて、

どう思うか…だ」

・・・

しばらく黙っていた私。

・・・

それを見守っていた孝明。

・・・

私の答えは、

一つだけ。


「孝明がそう決めたなら、

私はそれでいいと思うよ。

私もこの島が大好きだし、

ここで孝明と一緒に過ごせるなら、

それが一番嬉しい」


「美晴」

「週に一度の外来も、

孝明の負担にならないなら、

やってみるのもいいと思う。

私もできることはやるから」


「ありがとう」

孝明が私を抱きしめた。

私も孝明を抱きしめ返した。
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