あなたの体温で癒して・・・②
「そうですね・・・

今は忙しくて、無理ですが、

時が来れば・・・と、」

孝明の答えは、

なんだか曖昧で。

・・・


「早く、お嫁にもらってやらねば、

美晴さんが可哀相ですよ」

・・・

そう言ったのは、

一緒に来ていたおばあちゃん。


「そんなことないですよ」

私はおばあちゃんに、

笑顔で否定した。


「そんなことありますよ。

私は、おじいさんと結婚して

50年。結婚すると、

毎日が楽しいですよ、ねぇ、

おじいさん」


「その通りじゃよ。

迫田先生も、美晴さんの為に、

よく考えてあげなさい」

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