メガネ男子にわご注意をっ!☆彡
授業中に、まわってくる手紙。
誰もが一度は経験したことあるはずだ。
―――カサッ
かすれた紙の音。
聞き慣れた。
『今日一緒に帰らん?』
「もう!帰んないってば!なんなの!毎日毎日!」
「………」
あ…今授業中だった…。
前で、チョークを持っている先生が威嚇するような目で
見てくる…
「なんだ?寝てたのか!?廊下に立ってろ!!」
ええ!?寝てねぇよ!ともいえず、
「はぁ~い」
素直に廊下に出た。
どうも、今叱られました。
橘 さらさ です。
これからヨロシク…。
早く授業終わんないかなぁ。
―――――――――あいつのせいだ!早く帰ろう。
サッサと鞄を片付けて、
帰ろうとしている私のかたを叩いて、
笑うアイツ、まじウザイ!
「帰らん言うとんねん!いい加減イラつくわ!」
「まぁまぁ、そんないわずに!…」
高い声。振り返ると、親友の 工藤 郁美が笑顔で立っていた。
「郁美ぃ! 助けて~」
「まぁまぁ。いいじゃん!みんなで帰ればさ!」
「うぅ!」
全く。郁美は優しい。けど、仮にも親友が助けてっていってんだよ?助けてよ~!