純白の君へ
彼のこと
私は自然と毎日彼を目で追うようになっていた。彼を目で追えば追うほど胸がどきどきした。
最初はお互い目があうとすぐにそらしてしまっていたのに最近では彼から微笑んでくれて私はもうどうしていいかわからなくなった。
もともと感情表現豊かではない私は友達と呼べるような人はおらず、ましてや誰かと目が合うだけで胸がドキッとすることなどなかったため、自分の今の気持ちを相談できるような人はいない。
彼と目が合っただけでドキドキしたり彼のふわっとした笑顔を見るだけで心がホッとするのは何故なのか考えても答えはでなかった。