純白の君へ
そんな私達の様子を、花屋さんのおばさんは微笑ましそうに見つめ
「…いよいよ春がやって来たわね。」
とつぶやくのでした。
私と彼は会うたびに色んなことを話すようになりました。
彼がお店に来てくれる日の10分程度おはなしするだけです。もともと彼も私もいっぱいしゃべる方ではないので、彼の話しに相づちをうったり、お花の話しをしたりと、ゆったりした時間をすごしていました。
私は彼との関係を知り合い程度にも思いたくなかったが、けれど友人とまでも言えない…
彼と私の関係は奇妙な関係だが、私はそんな関係を心地よく思っていた。