純白の君へ
クッキーを作ることは決めていたが、どんなものにするかは、まったく決めていなかった。
とりあえず、クッキーの形は、お花の形にすることにした。
けれど、これだけでは普通すぎる。なので、私はゼリーも作ることにした。
味はリンゴと、シンプルな味にして、ゼリーの中に食用花を入れて見栄えがよくなるようにすることにした。
しばらくすると、クッキーは焼き上がり、ゼリーはよく固まった。後は、明日持っていくだけとなった。
作り終えてから、彼は甘いものは大丈夫だったのだろうかとか、ゼリーやクッキーは苦手ではないだろうかと思い、一日中ソワソワしていた……
きっとその日の私は、見知らぬ人から見たらとても可笑しな人だったとおもう……