純白の君へ

彼は今日も話しかけにきてくれた。

「昨日は来れなくてすみませんでした…少し用事があって」


ズキッ

胸がいたんだ

昨日はあの女の人といたじゃない…

もともと彼には何も告げずに行こうと思っていたが、おばさんが気をきかせてくれたのか


「三浦さん…空ちゃん今月いっぱいでお店、辞めちゃうんですよ…」


といってしまった。彼はとてもびっくりしたように目を見開き動けなくなってしまった…


「…大丈夫ですか?急ですみません。いつもありがとうございました…」


私はとりあえず自分をとりつくろった。

一生懸命、自分を偽る自分が嫌になった。



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