純白の君へ
接点
始めてきたあの夜から、男性はほとんど毎日花を買いにくるようになりました。男性は20代半ばくらいでとても綺麗な顔立ちをしていました。
そして今日も男性はいつも通りお花を買いに来ていました。
「…あの?」
「はい!なんですか?」
もう男性が通いはじめて一週間くらいになるが男性から話しかけられたのは始めて会った時以来だった。
「…名前聞いてもいいですか?」
「………………」
まさか名前なんて聞かれるなんて思っていなかった。突然のことで私が答えられずにいると
「変なこと聞いてしまってすみません。気にしないでください」
「いえ、えっと…紫崎です…紫崎空っていいます」
私は慌てて答えた。
すると男性はふわっと微笑んで
「そうなんですか。俺、三浦青っています。いつも名前気になってました」
彼のふわっとした微笑みに私は少しドキッとした。私はそれをかくすように少しうつ向いてしまった。