純白の君へ

私は
自分の胸に手をあてると
必死に頭を下げハナミズキとアイリスを差し出す彼から花を受けとると


彼は下げていた頭をゆっくりと上げた


「…花を受けとって頂けたということは、いい加減諦めろということですか?もしそうだとしても…俺は絶対諦めません!」


彼は必死に訴えてきた


「………ちょっと待って!まだ何も言ってないわ。私の話しを聞いて…」



私は彼をなだめた


「…あなたがいつからか私にくれるハナミズキとアイリス…これは花言葉に意味があると思ってもいいのかしら……?」


ついつい弱気になってしまう

だって違ったらどうしようとか考えるもん


彼は私が話すと顔はもちろん、耳まで真っ赤にして




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