純白の君へ

彼はショッピングモールの前にある大きな青い砂時計のまえでまっていた


「ごめんなさい…
遅くなってしまって…」

私は荒い息を整えながら彼に聞いた

とても待たせてしまったんじゃないかしら…

すると彼は小さく笑いながら

「ちょっとまったかな」

やっぱり…

わかってはいたことだけど、本人から聞いてしまうとやっぱりへこむかも…

しゅんとしてしまった私の頭に彼は優しく手をおいて

「冗談だよ
それでも納得いかないなら…」

といった彼は少し考えてから私の手を握った

「これが今日の俺のご褒美ね

待ってた俺へのご褒美…

いいよね…?」

子犬のような目でうったえかける彼に何も言えなくなった

いつになく積極的な彼に私は赤面してしまった

「青さん…積極的…」

「そうかなぁ?俺だって君に男としてみてほしいから…これから俺がんばるよ!
空ちゃん覚悟してね」

一生懸命な彼になんだか笑みがこぼれてしまった






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