純白の君へ

彼は私をエスコートするようにレストランの中へ入った

カランコロン

「いらっしゃいませお客様」

店に入るなり執事のような店員が出迎えてくれた


なんだか気後れしちゃいそう…


そんな私をよそに彼は

「予約した三浦です」

「はい。
いつもの部屋を御用意してますが
よろしかったですか?」

いつもの部屋?

いつも彼はこんなところにきてるのかしら?

よりいっそう彼への謎が増えるばかりだ…

「今日はいつもの部屋じゃなくて…
菊の間でお願いできますか?」

「わかりました。
菊の間へお通しします」
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