初めてのあなたへ(私の全てを捧げた人へ)
「らか。らいか。頼花!!」
あっ、お母さんの声がする。起きなきゃ。私は重い瞳を無理やり開けた。
私の名前は頼花。神崎頼花。学校に行ってたら、中学一年生ぐらいだろう。私は、小学校四年生の時に、倒れた。なんだかグラグラ周りが動いてた。
そのとたん、スローモーションになって、椅子から落ちた。
先生が神崎さん神崎さん大丈夫?って呼んでるのが分かった。周りが白く見え、意識が途絶えた。
起きたら、白い部屋に居た。
白い天井。白い布団。白いベッド。何もかも白い部屋。
頭が痛い。腕が痛い。身体が重い。
また私は、瞳を閉じた。