哀しき血脈~紅い菊の伝説3~
横尾のベレッタが『紅い菊』に狙いをつけている。
『紅い菊』は横尾を睨み付けている。
二人はじっと相手の隙を狙って動かない。
小島は泣き続ける絵美を抱き上げると二人から距離をとる。
「お前が『紅い菊』か?」
横尾の声が低く響く。
「だとしたら何だ?」
『紅い菊』が問い返す。
「悪いが死んでくれないか?」
横尾がそう言うとドンッという音とともに銀の銃弾が『紅い菊』の肩を打ち抜いた。
制服の下から血が滲んでくる。しかし『紅い菊』はひるまない。
横尾はベレッタの銃口を『紅い菊』の胸元に移動させる。
引き金に力がかかっていく。
そのとき、彼らの間に一人の少年が割って入った。
その手には青く光る剣が握られていた。
啓介だった。
「貴様、『伝承者』か?」
横尾が言った。
「さあね、あんた達はそう呼んでいるようだけどね」
啓介は青い剣を構えた。静かに横尾との間合いを詰めていく。
その場に一発の銃声が響いた。
銃口を空に向けた小島が立っていた。
「そこまでだ。銃をおいて貰おう」
小島のニューナンブが横尾を捕らえる。
「引っ込んでいて貰えませんか。あなたには関係がない」
横尾が小島に向かっていった。ベレッタは『紅い菊』を捕らえて放さなかった。
「そうはいかない。何の罪もない女の子を殺させる訳にはいかない」
小島は不敵に嗤った。
ベレッタの銃口の先には、鋭い目で横尾を睨み付けている美鈴がいた。
小島と啓介は横尾との距離を詰めていく…。
『紅い菊』は横尾を睨み付けている。
二人はじっと相手の隙を狙って動かない。
小島は泣き続ける絵美を抱き上げると二人から距離をとる。
「お前が『紅い菊』か?」
横尾の声が低く響く。
「だとしたら何だ?」
『紅い菊』が問い返す。
「悪いが死んでくれないか?」
横尾がそう言うとドンッという音とともに銀の銃弾が『紅い菊』の肩を打ち抜いた。
制服の下から血が滲んでくる。しかし『紅い菊』はひるまない。
横尾はベレッタの銃口を『紅い菊』の胸元に移動させる。
引き金に力がかかっていく。
そのとき、彼らの間に一人の少年が割って入った。
その手には青く光る剣が握られていた。
啓介だった。
「貴様、『伝承者』か?」
横尾が言った。
「さあね、あんた達はそう呼んでいるようだけどね」
啓介は青い剣を構えた。静かに横尾との間合いを詰めていく。
その場に一発の銃声が響いた。
銃口を空に向けた小島が立っていた。
「そこまでだ。銃をおいて貰おう」
小島のニューナンブが横尾を捕らえる。
「引っ込んでいて貰えませんか。あなたには関係がない」
横尾が小島に向かっていった。ベレッタは『紅い菊』を捕らえて放さなかった。
「そうはいかない。何の罪もない女の子を殺させる訳にはいかない」
小島は不敵に嗤った。
ベレッタの銃口の先には、鋭い目で横尾を睨み付けている美鈴がいた。
小島と啓介は横尾との距離を詰めていく…。