悪魔の襲撃ー原発による苦しみー
忍び寄る悪魔の陰
大きな津波が・・・・
町という町を、飲み込んでいる映像だった。
余りの水の流れの強さに建物は倒壊し、倒壊した部分が他の建物を倒壊し・・・・。
とんでもない光景が広がっていた。
「真理子ばちゃんとこは大丈夫かな?」
ふと、気になった事を私は呟いた。
真理子ばちゃんとは父の妹のことで、相馬市の磯部と言うところに嫁に行った人だ。2人の女の子の母親である。
そして・・・海岸のすぐ側に、家は建っていた。
「・・・・なんとも言えんな。
携帯電話も通じね。連絡の取りようがない今は、どうすることも出来ん。」
祖父は、苦虫を噛み潰したような顔で小さく言い放った。
私は、そうだけど、と返す。
その時、叔母がゆっくり私の肩に手を乗せた。
「メールなら、行くかもしんないよ?
時間はかかるだろうけど、無事なら返って来る。」
「・・・・わかった。送ってみよう。」
私は、叔母に言われてメールフォルダーを開き、大丈夫?とメールを送った。
ぎゅっと、携帯を握りしめる。
時間の感覚なんて、無いに等しい。
無事でいる事を願った。
テレビの画面には、大きな波が、繰り返し町を、襲う場面を映している。
まだ父も帰らない。
不安だけが、強くなる。
そして、多分17時位だったと思う。
父が帰ってきた。
なんでも、作業場の避難作業に追われ、漸く帰ってきたという。
私は、無事で良かったと親底思った。
と、その時だ。
メールの着信音が鳴り響いたのは。
急いで内容を確認する。
携帯の画面には、《真理子》と書かれていた。
町という町を、飲み込んでいる映像だった。
余りの水の流れの強さに建物は倒壊し、倒壊した部分が他の建物を倒壊し・・・・。
とんでもない光景が広がっていた。
「真理子ばちゃんとこは大丈夫かな?」
ふと、気になった事を私は呟いた。
真理子ばちゃんとは父の妹のことで、相馬市の磯部と言うところに嫁に行った人だ。2人の女の子の母親である。
そして・・・海岸のすぐ側に、家は建っていた。
「・・・・なんとも言えんな。
携帯電話も通じね。連絡の取りようがない今は、どうすることも出来ん。」
祖父は、苦虫を噛み潰したような顔で小さく言い放った。
私は、そうだけど、と返す。
その時、叔母がゆっくり私の肩に手を乗せた。
「メールなら、行くかもしんないよ?
時間はかかるだろうけど、無事なら返って来る。」
「・・・・わかった。送ってみよう。」
私は、叔母に言われてメールフォルダーを開き、大丈夫?とメールを送った。
ぎゅっと、携帯を握りしめる。
時間の感覚なんて、無いに等しい。
無事でいる事を願った。
テレビの画面には、大きな波が、繰り返し町を、襲う場面を映している。
まだ父も帰らない。
不安だけが、強くなる。
そして、多分17時位だったと思う。
父が帰ってきた。
なんでも、作業場の避難作業に追われ、漸く帰ってきたという。
私は、無事で良かったと親底思った。
と、その時だ。
メールの着信音が鳴り響いたのは。
急いで内容を確認する。
携帯の画面には、《真理子》と書かれていた。