野獣な執事とワンコお嬢様
みんな知ってたの!?



お兄ちゃんも、タマキさんも?



ママが知ってるってことはパパも…?



そんな恥ずかしいことってある!?



「うわぁ~…」



恥ずかしすぎて頭グルグルしてきた…。



なんだか眠れず、なにかしてないと落ち着かないので宿題をやった。



しばらくして、ガチャッと開いたドアからヒョウがやってきて。



部屋着姿で来るなんて初めてだ…。



「なんで勉強なんかしてんだよ」

「お、落ち着かなくて…」

「悪化すんだろ、バカ」

「んなぁ!?」



軽々と持ち上げられ、ベッドの上。



恥ずかしくて顔が見れない…。



「琴音」

「はい…?」

「薬飲んだよな?」

「あっ、飲んでない…」

「なにやってたんだよ、今まで…」



渡された薬を水で流し込む。



ヒョウがあたしを好きだなんて…やっぱり信じられないよ…。



「寝れねぇなら、一緒に寝てやろうか?」

「えっ!?いいの!?」

「は!?」

「一緒に寝る!!お風呂入ってきたんでしょ?早く寝よう」

「ふざけんな、犬!!さっさと寝ねぇと襲うぞ」



両想い…なの?



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