野獣な執事とワンコお嬢様
【ヒョウ】



やっと手に入った琴音。



昔からいろんなことを知らない。



「お嬢様、何をなさってるんです?」

「くっついてるんだよ」



仕事中、琴音のベッドメイクをしてたら後ろからくっついてきた。



邪魔だし、まだ終わってないし。



「何で執事モードなの?」

「お嬢様の執事だからです」

「執事の時は好きじゃないの?」

「好きですが?」

「あたしも好き!!」



コイツ…何もわかっちゃいねぇ…。



俺が相当我慢してるって、絶対わかってない。



「お仕置きでもされたいんですか?」

「どんなお仕置き!?」



ドMかよっ!!



何でワクワクしてんだよ!!



ムカつく…。



「キャッ!!」



まだぐちゃぐちゃになってるベッドに琴音を押しつけた。



このクソ犬。



「ベッドと同じくらい乱れてみますか?お嬢様」

「ご、ごめんなさい…」

「わかればいいんです。仕事が終わったらいくらでもお相手して差し上げますので『待て』できますよね?」

「はいっ!!」



それでいい。



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