野獣な執事とワンコお嬢様
もう我慢の限界。



いやいや、勤務中だ…。



しかもさっき休憩したばっかり。



「お嬢様、本日は早めに仕事を終わらせますので」

「うん?」

「そしたら…お嬢様の部屋に来てもよろしいですか?」

「待ってる…」



この意味を琴音がわかってるのかは微妙だ。



その後、夕食後にお茶を出し、早々に日誌を書き、父の元へ送信。



はっきりさせてやんねぇと…。



風呂に入り、着替えて琴音の部屋にノックもせずに入る。



「ぬぁ!?」

「電気消すぞ」

「なんで!?」

「寝に来たからだ」

「一緒に…?」



ソファーにいた琴音をベッドまで運び、布団に押し込める。



隣に横になり、明かりはベッド脇の照明だけ。



「顔あげろ、琴音」

「な、なんで?」

「話あんの」

「どんな?」

「ちゃんと付き合うか」

「へっ!?」

「返事」

「はぃ…」

「よし、もう我慢してやんねぇ」

「ヒョウっ…近いっ…」



近くなきゃ、キスできませんよ、お嬢様。


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