野獣な執事とワンコお嬢様
すると、こんなあたしに友達になろうと言ってくれた千花さん。



「琴音って呼んでいい?あたしは千花でもセンでもいいし」

「いいの…?」

「だって、嫌う要素なんてないよ?学校のイジメなんて、ヒガミみたいなもんじゃん」

「う、嬉しいっ!!なんか泣きそうだ…」

「あははっ!!今日はいっぱい遊ぼうね、琴音」



きゅ~ん…。



ジョーくんって絶対見る目あるよ!!



今までは上っ面だけの友達しかいなかった。



こんな風に、対等に接してくれる女の子初めて…。



「よかったな、琴音」



頭にポンッと置かれたヒョウの手。



見上げると、優しくわらってくれた。



「コイツ、マジでバカだけどよろしくしてやって?」

「なんだかヒョウくん、お父さんみたい」

「琴音の保護者なんて勘弁しろよ…。こんなアホな娘はいらねぇ」



なっ!?



そこまでバカでもアホでもないし!!



なんて、言えるわけがない。



だってその後のヒョウが怖いから。



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