野獣な執事とワンコお嬢様
それから、舞い上がったまま着いた別荘。



海の近くで、真っ白な建物。



中に入ると、内装も白だしシンプル。



観葉植物が映える。



「こっちがリビングね~」



リビングはやっぱり白で、他の家具なんかは赤。



オシャレな別荘…。



「琴音ちゃん、ヒョウと同じ部屋でいいよね?」

「あっ、うん」

「緑と青と黄色と紫と黒、この中でどれが好き?」

「黄色…かな?」

「はい、黄色い部屋のカギ。行けばわかるから」



黄色い部屋?



ジョーくんに渡されたカギを持ち、ヒョウと2階へあがった。



ドアの前のプレートに『green』『blue』『yellow』と、色の名前…。



「イエローでいいのかな?」

「バカか、普通に考えたらそうだろ。カギ貸せ」



またバカって言う~…。



ヒョウが開けたドアの先には、白と黄色の世界。



内装が淡い黄色で、家具が全部白。



「すっごい凝ってるね!!他の部屋もこんな感じなのかな!?」

「たぶんな」



ヒョウって、テンション上がらないのかな…。



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