野獣な執事とワンコお嬢様
俺がここに来てから、初めて本当の笑顔を見た気がする。
「おいしいよ、ヒョウ!!」
「青柳です、お嬢様」
「青柳…」
「ちなみに、ここの問題間違えてます。それと、先ほどのレポートにも誤字が多々ありました」
「え゛っ…」
頭の悪さも健在だ。
これから、楽しくなりそうだな、琴音。
「青柳は…ここに来る前はどっかにいたの?」
「14歳で大学を卒業した後、父の元でお嬢様のお父上にお仕えしておりました」
「大学っ!?じゃあ高校になんて通わなくたって…」
「お嬢様が心配なのですよ。お父上もそうしろと仰っておりましたので」
ってのは建前。
俺が通いたいから行くんだ。
学校がどんなところか、よくわからないわけだし。
「お嬢様はご学友と遊びに行ったりはなさらないのですか?」
「あぁ~…、あたし友達いないから…」
「左様でございますか。わたくしも、友達という友達は今までできたことがありません。一緒ですね」
「寂しい者の傷の舐め合い…」
勉強しかしてこなかった気がする。
「おいしいよ、ヒョウ!!」
「青柳です、お嬢様」
「青柳…」
「ちなみに、ここの問題間違えてます。それと、先ほどのレポートにも誤字が多々ありました」
「え゛っ…」
頭の悪さも健在だ。
これから、楽しくなりそうだな、琴音。
「青柳は…ここに来る前はどっかにいたの?」
「14歳で大学を卒業した後、父の元でお嬢様のお父上にお仕えしておりました」
「大学っ!?じゃあ高校になんて通わなくたって…」
「お嬢様が心配なのですよ。お父上もそうしろと仰っておりましたので」
ってのは建前。
俺が通いたいから行くんだ。
学校がどんなところか、よくわからないわけだし。
「お嬢様はご学友と遊びに行ったりはなさらないのですか?」
「あぁ~…、あたし友達いないから…」
「左様でございますか。わたくしも、友達という友達は今までできたことがありません。一緒ですね」
「寂しい者の傷の舐め合い…」
勉強しかしてこなかった気がする。