野獣な執事とワンコお嬢様
乾かしてもらうことはあるけど、セットしてもらうなんて初めてで。



「「おぉ~…」」



ジョーくんとセンちゃんが感動しながらこっちを見ていた。



すごい、ヒョウ…。



あたし、自分でできないよ。



「クシとか、どっから持ってきたの?」

「お前みたいななにも考えてねぇバカ犬とは違うんだよ」

「じゃあ初めから用意してくれてたの?ってか、ちゃんとできるの?」

「有栖川家の執事、ナメんじゃねぇよ。ほら、できた」



渡された鏡。



んなぁ~!!



センちゃんと同じ髪型!!



「きゃ~!!琴音とお揃い~」

「仲良しっぽい…ね?」

「これから仲良しになるんでしょ?早く海行こう~!!」



センちゃん、やっぱりいいコ…。



仲良しになりたい。



「海って言ったらかき氷だよね~」

「センちゃん、海ってかき氷あるの?」

「お嬢発言っ!!今日はプライベートビーチじゃなくて、海水浴場だからね~」

「楽しみっ!!」

「迷子にならないでね、琴音」



初めてできた、本物の女友達。



大事にしよう!!



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