野獣な執事とワンコお嬢様
グッシャグシャになったカメラ。



高そうな一眼レフだったけど、琴音の水着姿に比べたら安いもんだな。



「お、お前っ…。弁償しろっ!!」

「うるせぇから、おっさんの頭も割ってみたらいいのか?」

「えっ…?」

「そしたら弁償しなくていいよな?それとも、今すぐ俺の前から消えるとか」

「う…うわぁぁぁぁっ!!」



走り去ったおっさん。



棒を唖然としている若者に笑顔で返した。



アイツはマジでバカか…。



琴音いる場所に戻ると、笑ってるジョーカップルと、青ざめてる琴音。



「あんまりふざけたことしてくれるな、琴音」

「ご、ごめんなさい…」

「世間知らずも大概にしろ」

「はい…」

「次、こういうことがあったら、マジで首輪つけて犬小屋で飼ってやるからな」

「うぅぅぅ~…」

「返事」

「はいっ…」



疲れるヤツ…。



まぁ、そんなのは昔からだからわかってるけど。



中学まで、ガチガチのお嬢様学校にいたわけだし…。



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